Microsoft Copilotで、OpenAIの推論モデルを活用した「Think Deeper」が無料ユーザー向けにも解禁されました。
Think Deeperは、複雑なプロンプトに対して「話す前に考える」ように訓練されており、より高品質な応答を提供するための強力なツールです。考えるため、クエリの処理に約30秒かかりますが、コーディング、分析、高度な数学問題、アドバイスや計画の立案などに活用することができます。
- 高品質な応答: CopilotがOpenAIのO1推論モデルを活用して、複雑なプロンプトに対してより高品質な応答を提供。
- 処理時間: O1モデルは「話す前に考える」ように訓練されており、クエリの処理に約30秒かかる。
- 適用範囲: 特にSTEM関連のタスク(コーディング、分析、高度な数学問題など)に役立つ。他の利用例としては、詳細なアドバイスや計画の立案などがある。
この機能を利用するには、Microsoftアカウントを使用してCopilotにサインインします。サインイン後、テキストボックスの横に「Think Deeper」ボタンが表示されるので、それをクリックしてモデルを有効にします。
Think Deeperを使った場合(左)と、使わなかった場合(右)の結果の違い。
回答にそこまでの差はありませんが、ちょっとしたアドバイスが追加されています。
Think Deeperの弱点は、インターネット接続ができないことです。
学習しているデータだけで判断するので、最新のデータを反映させた回答が欲しい時は、通常モードで使うことになります。
同じ質問でも、通常モードだとこのような回答になります。
インターネットから情報を持ってこれないので、質問次第では使いものにはなりませんが、Microsoftは今後のアップデートでThink Deeperもインターネットから情報を持ってこれるようにすると述べています。
Source: Microsoft Copilot