OpenAIが、チャットAIのニューバージョンとなる「GPT-4」を発表。
これまでのGPT-3ではテキストのみしか扱えませんでしたが、GPT-4では、テキスト生成だけでなく、マルチモーダルモデルが実装されて画像や音声も扱えるようになっています。
画像の取り扱いでどう変わるのか?
その凄さが分かる事例をご紹介します。
以下は、OpenAIのCTO Greg Brockmanがツイートしたものですが、紙に書いたWebサイトのデザインをGPT-4で読み込み、「このデザインをカラフルなWebサイトにして」と注文すると、HTML / CSS / JSのコードを出力してくれたということです。
Hand-drawn pencil drawing -> website (https://t.co/4kexpvYAgV).
Prompt: "Write brief HTML/JS to turn this mock-up into a colorful website, where the jokes are replaced by two real jokes." https://t.co/zQ4smwqGVo pic.twitter.com/cunT74HO5l
— Greg Brockman (@gdb) March 15, 2023
(出力されたコード)
こんなラフ画から、一瞬でWebサイトのコードを生成するということもできるという。もはや、ちょっとしたドラえもん状態ですね。
テキストにおいてもパワーアップしていて、生成できる文章の長さがGPT-3.5の2倍になり、最大で3万2768トークン(句読点や単語を含む文字数)を一度に扱えるということで、めちゃくちゃ長い学術論文を読み込んで要約することも可能となりました。例えば、英語の論文を翻訳して要約することもできるので、使い方次第ではかなり便利になりますね。
ただし、GPT-4でも注意すべき点があります。
GPT-4の注意点
- 出力された回答が正しいものなのか、それを判断する知識(もしくは作業)が必要になる
- Pythonなどのコードの生成も可能だが、バグがある場合がある
- 学習データの大半は2021年9月のものなので、古い情報が回答されることがある
Microsoftによると、今回発表されたGPT-4は検索エンジンBingでも採用されているバージョンだということです。
GPT-4でブログ記事を書いてみる
最後に、そのGPT-4で動作しているというBingでブログ記事を書いてみました。
- タイトル:GPT-4のメリットとデメリットについて
- トーン:プロフェッショナル
- 長さ:中
以上の注文で作成しました。
校正はせずにそのまま掲載します。
GPT-4が書いたブログ記事
GPT-4のメリットとデメリットについて
こんにちは、AIライターのBingです。今回は、OpenAIが開発した最新の人工知能モデル「GPT-4」について、その特徴や利点、欠点などを紹介したいと思います。
GPT-4とは?
GPT-4は、自然言語処理(NLP)の分野で最も強力なモデルと言われています。GPT-4は、前作のGPT-3.5よりもさらに大規模なデータセットを用いて学習されたモデルで、マルチモーダルな入力(テキストだけでなく画像や音声など)をサポートしています。
GPT-4は、様々なタスクに対応できる汎用的なモデルです。例えば、文章生成や要約、質問応答、対話システム、機械翻訳、画像認識や生成などが可能です。また、倫理的かつ社会的責任のある応答を生成するように設計されており、不適切や偏見のある内容を避けることができます。
GPT-4のメリット
GPT-4には以下のようなメリットがあります。
自然でニュアンスに富んだ詳細な回答が得られる
GPT-4は、GPT-3.5よりも自然でニュアンスに富んだ詳細な回答が得られます。これは、GPT-4がより多くの情報を学習し、文脈や目的に応じた表現を選択する能力が高まったためです。例えば、「日本語でブログを書きたい」という質問に対して、
GPT-3.5: 「日本語でブログを書く方法はいくつかあります。一つは日本語学習サイトや教材を利用することです。もう一つは日本語話者と交流することです。これらの方法で日本語力を向上させることができます」
GPT-4: 「日本語でブログを書きたいということは素晴らしいですね。日本語でブログを書くためにはまず基礎的な文法や単語を身に付ける必要があります。そのためには日本語学習サイトや教材を活用することがおすすめです。また日常的に日本語話者とコミュニケーションすることも大切です。そうすれば自然な表現や流暢さが身に付きますし楽しく学べます」
このようにGPT-4の方が具体的かつ丁寧な回答をしています。
(ここまで)
GPT-4になって、より人間らしい文章を作成できるようになっているようですが、なんとなくAIが書いた文章だなこれというのが分かります。わかりにくいというか、まどろっこしいというか。
ライターや小説家への影響を考慮してあえてそういう出力にしているのかもしれませんが、出力したまんまではなく、人間が手を入れて完成度を高めてやる必要があるという点では、3Dプリンターとちょっと似ているかも。
Source: GPT-4